Google Workspaceへのリブランドによるロゴ変更ついて調べてみた


先日、G Suite が Google Workspace へと新しくなり、ロゴのリブランディングが行われました。長年見慣れていたロゴマークが変更され、ネット上では「他のアプリと同じに見える」などの声が上がっています。


さらには、Faviconを以前のロゴのものに戻す非公式の拡張機能も出ています。

なにを目的として Google はリブランディングをしたんだろう?

Google はこのような事態を予測できなかったのでしょうか。

Google はなぜ、長年愛用してきたロゴを変更し、リブランドしたのでしょうか。

調べたところ、冒頭でもご紹介した通りG SuiteがGoogle Workspaceへと新しくなり、ロゴのリブランディングが行われたようです。下記はGoogle公式の記事になります。

それぞれのケースは固有の課題を有していますが、同時に、この極めて分散化し、デジタル化が進む世界において、人々の成功を支援できる重要な機会も提示しています。適切なソリューションがあれば、人々はより簡単にコラボレーションでき、最も重要なことに時間をかけたり、人とのつながりを育んだりすることが、どこからでも可能になります。

その解決策こそが Google Workspace です。

記事によると、デジタル化が進む世界において人とのコミュニケーションもデジタルで行うようになったため、コラボレーション機能を強化する解決策としてGoogle Workspaceを提示しているそうです。

今回ブランドアイデンティティが新しくなったサービスはGoogle  Workspaceに含まれているアプリで、Gmail、カレンダー、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Meet などがコラボレーション機能の対象です。

新しいブランド アイデンティティがこの記事で取り上げているのロゴのリブランドに当たりますが、合わせて行われた「コラボレーション機能の強化」と「新しい料金プラン」の告知も同時に行われています。

使いやすさを保ちつつ、ロゴをリブランドするためには

おそらく、Google としては「コラボレーション機能に注目を集めたかった」や「料金プランの変更を告知したかった」などの背景があるのではと思います。

先日、下記の記事を発見しました。

When designing ‘logos’ it’s important to understand their context. In the case of the Google Workplace logos they are mostly used as icons instead of brand logos, and should therefore be designed primarily with usability in mind.

意訳ですが、下記のようなことが書かれています。

ロゴをデザインする時はコンテクストを理解することが重要になる。
Google Workplaceのケースはブランドロゴとして使用されるのではなく多くの場合はアイコンとしての使用されるため、ユーザビリティを念頭において優先してデザインした方がよかったのではないか。

記事内ではブランドガイドラインを厳密に守るよりもユーザビリティを優先することを提唱されており、具体的な対策を4つ、問題を3つ挙げられています。詳細はもう一度貼っておくので、以下の記事をご覧ください。

まとめ

ロゴはプロダクトの象徴でもありますが、リピートされて使用されるツールの場合にはファビコンや、スマートフォンのホーム画面でアイコンを見る機会があります。

個人的にはユーザーの様々な利用文脈を理解し、それに合わせられる柔軟なデザインシステムの設計が大事になると痛感したニュースでした。

おまけ

ページ上部に Google Workspace のロゴを画像に使っているのですが、ガイドラインなど設置されていなくて驚きました...!


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著者

デザイナー

森田かすみ

名古屋のスタートアップで働く、デジタルプロダクトデザイナー。

2013年に新卒でWeb制作会社に入社し、受託制作のマークアップエンジニアとして勤務した後、CMS開発部門のデザイナーへ転身。

2023年5月にSaaSのプロダクトデザイナーへ転身。
現在は新機能にまつわるUXを考慮したUI設計、機能マーケティング支援などを担当。
ストレス発散方法はかっぱのイラストを描くこと。

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